【意外と知らない!?】杖のつき方、歩き方

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Aさん
Aさん

ぴんころさん、ちょっと相談なんだが。

最近外を歩くときに、転ぶのが心配で杖を購入したんだが、上手に使えているかちょっと見てもらえんか?

理学療法士 ぴんころ
理学療法士 ぴんころ

はい、お任せください!!

杖はせっかく持っていても、上手に使用しないと効果が半減しますからね。

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杖を持つ手は適切ですか?

まず、歩行する前の確認事項です。「どちらの手に杖を持っているでしょうか?」

Aさん
Aさん

わしは右足が痛いから、右手に持つもんだと思っていたんだが、どうだ?

ぴんころ
ぴんころ

そう思っておられる方が多いのですが、実は違うんです。

杖は痛い方(または動きが悪い方)の足と反対の手に持ちましょう。

Aさん
Aさん

そうなのか、歩く前の段階から間違っておったわ。

痛い方(動きが悪い方)と反対の手に持つ理由は、普通に歩行する時を想像してみると分かります。

通常、足を出した方と反対の手を振りながら歩くと思います。同じ側を出して歩くと違和感があり、「緊張した時の歩き方」あるいは「ロボットのような歩き方」になります。

そう考えると、歩行中悪い方に体重をかかった時にかばうためには、反対の手に杖を持つ方が自然だと思います。

具体的な歩き方に関しては後述します。

杖の高さは適切ですか?

杖で歩く前にもう一つ重要なのは、適切な高さ調整です。

杖が長すぎると体重を支えにくいですし、反対に短すぎると腰が曲がった姿勢になってしまいます。

ご自身の身長や、立った時の姿勢に合わせて、丁度いい高さに調節しましょう。(参考:杖の高さの合わせ方について

杖の高さ

杖をつく位置はどこが正しいの?

杖で歩く準備が出来たら、次はいよいよ杖で歩行します。

ここでまず注意するのは、歩行中に杖をつく位置です。

下図に示すように、杖は体(足)のやや外側かつ前方につくようにしましょう!

外側につく理由は、正面に杖をつくと歩行中の足に杖が引っ掛かり、転倒の危険性があるからです。

また、外側前方につくことで、体の体重を支える面積(支持基底面)を広げる効果があるため、立った時や歩行中のバランスが安定しやすくなります。

杖をつくタイミングは、足と杖別々?それとも同時?

リハビリをしていて、もう一つ質問が多いのは、杖をつくタイミングです。

杖のつくタイミングには、大まかに以下の3パターンがあります。

痛い方(動きが悪い方)が右足として説明します。

  • パターン1:右足を出すときに(右手に持った)杖を同時に出す方法

  (①杖+右足)→(②左足)→(①杖+右足)→・・・【2動作歩行】

  • パターン2:まず杖を出して、その後右足→左足を順に出す方法

  (①杖)→(②右足)→(③左足)→(杖)→・・・【3動作歩行】  

  • パターン3:杖を出すタイミングが一定ではない方法

パターン1:足と杖を同時に出す2動作歩行

この方法では、悪い方の足と杖を同時につくことで、足にかかる荷重が分散されることで負担が軽減します。

また、2動作で「1,2,1,2・・」とリズム良く歩くことが出来るため、スムーズに歩行できることが利点です。

私がリハビリ中におススメするのは、この方法が1番多いです。

パターン2:杖を出してから足を出す3動作歩行

この方法が向いているのは、「足の痛みが強い方」や「立っている時のバランスが悪い方」、「パターン1のリズムが上手にとれない方」です。

杖を先についた状態から足を出すので、安定感が増すことや、足へかかる負担をより軽減させられることが利点です。

ただ、3動作になるのでどうしても歩くのに時間がかかってしまいます

パターン3:杖と足を出すタイミングはバラバラ

この方法で歩かれる方は、杖をつかなくても、ある程度安定して歩ける方が多いです。歩けるけど念のため、杖を持っているという感じです。

足の痛みはそれほどない方」、「手ぶらで立ってもバランスが安定している方」はこの方法が適しています。

杖を持っていることで、万が一つまずいてしまった時には助けてくれますし、他の歩行者が気を付けてくれる(ぶつからないようにする、後ろから急かされないなど)などの利点があると思います。

ぴんころ
ぴんころ

杖歩行には「必ずこの方法で!」というのはありませんが、足の状態や歩行スタイルに合わせて、自分に合った方法を見つけてみて下さい。

Aさん
Aさん

良く分かったよ。

じゃあ、わしは2動作歩行を練習してみることにするよ。

ぴんころ
ぴんころ

わかりました。はじめはタイミングが難しくて歩きにくく感じると思いますが、必ず慣れてきますので一緒に練習しましょう!

まとめ

  • 杖は歩行を補助するために、何気なく使用されている場合が多いですが、正しい使い方を意識することで、その効果を最大限に発揮することができます。
  • 「転ばぬ先の杖」といいますが、杖を上手に使って転倒を予防しながら、安全な散歩を楽しみましょう。
  • 最後までお読みいただきありがとうございました。

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