未病を防ぐ|症状、セルフチェック、予防対策について解説

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未病とは

あなたは未病みびょうという言葉をご存じでしょうか?

未病とは、まだ病気になる前の段階を指します。具体的には、以下のような状態です。

  • 自覚症状はないが、検査では異常がある状態
  • 自覚症状はあるが、検査では異常がない状態
未病のイメージ図

この記事では、未病に関して「症状」「セルフチェック方法」「予防法」まで詳しくお伝えします。未病対策に興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

未病にはどのような症状があるの?

  • 疲れやすい
  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 胃腸が弱い
  • 風邪をひきやすい
  • 頭痛、肩こり
  • 手足の冷え、むくみ など…

このような悩みをお持ちの方は、とても多いのではないでしょうか?

誰もが1つは当てはまりそうな、このような症状は「未病のサイン」かもしれません。

その他にも、検診で「血圧が高い」「コレステロールが高い」「肝臓の数値が悪い」など、自覚症状はなくても検査で異常を指摘された場合も、未病に当たります。

ぴんころ
ぴんころ

そう考えると「未病」に当てはまる方は、相当な数おられると思います。他人ごとではないですね!

では、未病かどうかチェックする簡単な方法はないのでしょうか?

ここからは、病院に行かなくてもできる「未病のセルフチェック方法」をいくつかご紹介します。

あなたは未病?チェックシートで簡単チェック!

神奈川県が作成した「未病チェックシート」

まずは、日ごろから自分の健康状態(未病)をチェックできるシステムとして、神奈川県が作成した、慶應義塾大学の渡辺賢治教授が監修の「未病チェックシート」です。

  • 所要時間は3~5分で簡単
  • 性別・年齢を問わずチェック可能
  • 性別と年代を選び、体の各部位の症状に関する質問に答えていくだけで、自分の体の状態を知ることができる
  • チェックの最後に自分のタイプ診断やおすすめ養生法を解説してくれる
ぴんころ
ぴんころ

自分のタイプを知るだけでも、今後の健康維持のための参考になりますね!

未病サラリーマン診断

次にご紹介するのは、養命酒製造株式会社のホームページに掲載されている「未病サラリーマン診断」です。

  • サラリーマンの方におすすめのチェックシート
  • YESかNOの二者択一で簡単チェック
  • 質問ごとに、健康のためのアドバイスがあり面白い
  • 「仕事編」「休日編」「遊び編」の3つの視点での質問

仕事で忙しく不規則な生活をしている方や、休日は家でひたすらゴロゴロしているという方はぜいチェックしていただきたい内容です。

未病指数(ME-BYO INDEX)

上記2つは、ホームページ上で確認するチェックシートでしたが、スマートフォンアプリで未病の状態を確認することも可能です。

超高齢化が進展する中で、持続可能な社会を創りあげるためには、一人ひとりが未病を改善しながら、高齢になっても活躍の場を持ち、笑いあふれるコミュニティの中でお互いに支えあう「健康長寿社会」を実現しなければならない。

そのためには、自分が「健康」と「病気」のグラデーションのどこにいるのか、具体的な数値などで「見える化」することが必要である。

厚生労働省資料:「未病指標について」より引用

このような考えのもと作成されたのが、神奈川県のホームページで公開されている「未病指標(ME-BYO INDEX)」です。

  • スマートフォンアプリでチェック(iPhone版、Android版あり)
  • 15個の項目を測定・入力することで判定
  • 未病の状態を100点満点でチェックできる

スマートフォンアプリ「マイME-BYOカルテ」をインストールすることで、未病指数を確認することができます。

15の項目は、身長・体重・血圧などの計測結果や、足腰の状態、認知面の状態、精神面の状態に関する質問で構成されています。

また、このアプリでは未病指標の他にも、1日に歩いた歩数や体重、内服している薬などの様々な健康情報を一括で管理できる便利なアプリです。

ぴんころ
ぴんころ

自分の健康状態を100点満点で教えてくれるところが面白いですね!

改善させるモチベーションにもなりそうです。

未病を防ぐにはどうする?

自分の未病の状態が確認したら、つぎに大切になるのは「未病から病気へ移行させないこと」、さらには「未病から健康の状態にもどすこと」です。

具体的にどうすればよいのでしょうか?いくつかの例をご紹介します。

  • 日ごろから自分の体調に気をつかう(ムリをしない)
  • 生活のリズムを整える
  • バランスの良い食生活を心がける
  • 体を動かす時間をつくる(自分にできそうなことから)
  • ストレスはこまめに発散する
  • 定期健診を受ける(関連記事:健康診断Q&A

当たり前のことばかりかもしれませんが、未病対策には当たり前のことこそ重要です。

生活習慣や食生活の乱れ、日々の疲れ、ストレスなどが蓄積して「未病→病気」へと進んでいきます。

健康なときから「未病」への対策をすることで、将来への病気の予防へとつながります。

ぴんころ
ぴんころ

人生100年の時代、健康寿命を1日でも長く過ごしたいものですね。

未病対策、一緒に頑張りましょう♪

おまけ情報:12月17日は「未病の日」

日本未病学会では、「未病の内に自分で治す、気づきの日」として毎年12月17日を「未病の日」としています。

12月17日に定められた理由は、1713に83歳で「養生訓」を著した貝原益軒の誕生日だからです。

その著書には、このようなことが記されています。

未病とは、病気になる内欲(過剰の食欲、怠惰な心、色欲、睡眠欲)を抑え、外邪(かぜ、感染症、ストレス)を防ぐように心がけること

聖人は病気になる前から養生に励め。

貝原益軒:「養生訓」より

まさに「未病対策」ですね。今から300年以上前にこのことを提唱されていたのは、純粋にすごいことだと思います。

未病についてのまとめ

  • 「未病」について、症状やチェック方法、予防方法を解説しました。
  • 誰もがいつまでも健康ということはなく「未病」になる可能性を抱えています。
  • 大切なのは、病気になってから気づくのではなく「未病」の段階で気づき、適切に対処することです。
  • この記事の内容が参考となり、1人でも多くの方の「未病対策」に役立てば幸いです。
  • 最後までお読みいただきありがとうございました。

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