健診とは
あなたは、定期的に健診をうけていますか?
自分の健康状態を知り、病気の早期発見や予防をすることは、とても大切です。
この記事では、健診について以下の内容を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
- 「健診」と「検診」のちがい
- 健診で受けられれる検査の種類
- がん検診の対象と検査方法
- 各種検査にかかる費用の目安(費用の抑え方)
健診と検診のちがい
「健診」と「検診」は同じ意味でとらえてる方は多いと思いますが、実は意味が違います。
- 健診:健康診断の略。体全体に病気がないかを、総合的に確認して病気を予防することが目的。
例:会社の定期健診、特定健診、学校健診など
- 検診:特定の病気を発見するために行う検査。病気の早期発見・早期治療が目的。
例:がん検診、歯科検診など
「健診」は、自分の健康状態を総合的に判断できるものなんですね。
そういえば、学生時代も年に1度いろいろな検査を受けていましたよね!
健診の種類と受けられる検査項目は?
法定健診
「法定健診」は、職場で行われる健診のことです。
労働安全衛生法では「雇い入れ時の健康診断」と「年に1回の定期健康診断」を実施することが、事業者には義務づけられています。
検査の内容は以下の通りで、全身の状態をひととおり確認します。
- 問診:既往歴および業務歴、自・他覚症状の有無
- 身体計測:身長、体重、腹囲
- 視力・聴力検査
- 胸部X線検査・喀痰検査
- 血圧測定
- 血液検査:貧血の有無、肝機能、血中脂質、血糖
- 尿検査
- 心電図検査
参考:労働安全衛生規則第44条
特定健診(メタボ健診)
特定健診とは、「特定健康診査」の略で、対象は40~74歳の医療保険加入者です。
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して、これらの病気のリスクの有無を検査することを目的としています。
そこでリスクがある方に対しては、生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導が行われます。
- 診察:視診、触診、聴打診
- 問診:健康状態や生活習慣(飲酒、喫煙など)
- 身体計測:身長、体重、腹囲
- 血圧測定
- 血液検査:肝機能、血中脂質、血糖
- 尿検査
参考:全国健康保険協会HP
また、血糖・脂質・血圧および肥満の健診結果、貧血が疑われる方の場合、医師の判断により以下の検査が実施される場合があります。
心電図検査、眼底検査、貧血検査、血清クレアチニン検査(腎機能の評価)
なお、75歳以上の方に関しては、各都道府県に設置されている「後期高齢者医療広域連合」が後期高齢者健康診査を実施しています。
赤ちゃんから後期高齢者まで、国民全体が体の健康状態をチェックできる体制が整っている日本はすごいですね!
人間ドック
「人間ドック」と「健診」の最大の違いは任意の検査である点です。
そのため、自分が気になる部分の検査を重点的に選択することができます。
人間ドックの検査項目は、通常の健康診断でも調べる一般的な内容から特殊な検査まで幅広く、従来の健康診断では見つけることが難しかった病気の早期発見や予防ができる可能性があります。
ただし、その分費用は大きくなることに注意が必要です。費用に関しては、下記でまた詳しく説明します。
がん検診を受けるべき年齢は?
厚生労働省では、がん検診の受診率を50%以上とすることを目標に、がん検診を推進しています。
「がん予防重点健康教育およびがん検診実施のための指針」に定められている、科学的根拠に基づいた効果がある「がん検診」は以下の通りです。
がんの種類によって、対象年齢や受診間隔が違うので注意が必要です。
がん検診の内容や費用に関して、詳しくはコチラの記事を参考にしてください↓
健診の費用
法定健診の費用
労働安全衛生法で定められた健康診断の費用は、全額会社負担となります。
しかし、法定項目以外の検査や人間ドッグ、健康診断後の再検査や精密検査については会社側で負担する義務はなく自己負担となる場合が多いです。
ただ、勤務先の福利厚生の一環で、人間ドックの費用などを負担してもらえるケースもあるため、ご自身の会社の制度について確認しておきましょう。
特定健診の費用
国民健康保険加入者の特定健診の費用は、お住まいの市町村国保から助成があるため、多くの場合自己負担はかかりません。
確認したところ、ほとんどの自治体で無料で受けられるようです。
人間ドックの費用
人間ドックは、受ける検査項目によって異なりますが、基礎検査を中心とした、一般的な日帰り人間ドックの費用相場は3~6万円です。
より詳しく検査する1泊2日コースでは4万円~10万円前後がおおよその相場となっています。
かなり高額ですね。
でも、この金額を抑えられる可能性があります。
人間ドックの費用を抑える方法としては、以下の3つがあります。
- 国民健康保険:人間ドック補助金・助成制度を利用
- 健康保険(協会けんぽ、健康保険組合):所属先の保険や福利厚生として補助金がある場合は利用
- 個人の生命保険や医療保険:人間ドックの割引を受けられる場合あり
お住いの地域や勤務先、保険会社の情報を調べて、積極的に利用しましょう!
がん検診の費用
市町村が実施している「がん検診」には費用の補助があり、お住いの市町村によって自己負担額は異なります。
各自治体のホームページや広報誌を確認してください。
また、がんに対する正しい知識の普及とがん検診を受けるきっかけを目的として、一定の年齢の方を対象に「がん検診の無料クーポン」が配布されています。
お住まいの自治体から、無料クーポンを受け取られた方は、これを機会にぜひ「がん検診」を受けてみましょう。
健診についてのまとめ
- 「健診」の種類と「がん検診」について解説しました。
- 年に1度、自分の体について考えるきっかけとなる健診は必ず受けた方がいいと思います。
- 健康長寿を達成するには、病気の早期発見・早期治療が必要不可欠です。助成制度などを最大限に利用して、お得に検査を受けたいですね。
- 充実した補助が受けられる日本で健診を受け、しっかりと体の健康を維持していきましょう!
- 最後までお読みいただきありがとうございました。この記事の内容が、一つでも参考になれば幸いです。
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