【心リハ用語解説】心拍出量、心係数

この記事は約2分で読めます。

この記事では以下の用語について解説しています

・SV(stroke volume)一回拍出量

・CO(cardiac output)心拍出量

・CI(cardiac index)心係数

スポンサーリンク

一回拍出量とは

SV(1回拍出量)心臓が1回の収縮(拍動)で送り出す血液の量

心臓が収縮すると、左心室(左室)から大動脈を通って全身に血液が送られていきます。

一回拍出量の基準値は、60~130mLで体格により差があります。

心拍出量とは

CO(心拍出量)1分間に心臓から拍出された血液の量

一分間に心臓は拍動する回数=HR(心拍数)ですから、心拍出量は次のように言い換えることができます。

CO(心拍出量)=SV(1回拍出量)×HR(心拍数)

基準値

心拍出量の基準値は約3.5~7L/分です。

心拍出量の平均を5Lとすると、運動時はその5倍である約25Lになると言われています。

1分間に25Lの血液を全身に送り出していると考えると、心臓の働きは本当にすごいですね。

運動中の心拍出量の変化については、以下の記事をご参照ください。

測定方法

スワン・ガンツカテーテルを利用した、熱希釈法で測定します。

※画像はイメージです

心係数とは

CI(心係数)体格差などを補正した心臓のはたらきを表す数

循環血液量、心収縮力、末梢血管抵抗などを総合的に判断する指標となります。以下の式で求められます。

CI(心係数)=CO(心拍出量)÷ 体表面積(㎡)

基準値

心係数の基準値は2.5~4.0 L/分/㎡です。

心係数は急性心不全の診断で、肺動脈楔入圧とともにフォレスターの分類に用いられます。

フォレスター分類において心係数2.2 L/分/㎡以下心拍出量低下、末梢循環不全を意味します。

参考文献
・黒澤博身 監修:全部見える循環器疾患.成美堂出版.2017

コメント

タイトルとURLをコピーしました