【心リハ指導士を目指そう】1問1答 ~冠動脈編~

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ぴんころ
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こんにちは、心臓リハビリテーション指導士ぴんころです。

心臓について学びたい方へ、1問1答を作成しました。

今回のテーマは心臓の周りを走行する『冠動脈』です。ぜひ挑戦してみてください!

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Q1.冠動脈には3つの分岐があります。それぞれの名称は?

心臓の図

冠動脈は右冠動脈と左冠動脈の2本の動脈からなり、大動脈起始部から分岐します。 左冠動脈は短い左主管部を経て左前下行枝と左回旋枝の2本の大きい枝に分岐するため、心臓は右冠動脈、左前下行枝、左回旋枝の3本の大きい血管で灌流されています。 臨床ではそれぞれ英語の略称で呼ばれることが多く、右冠動脈=RCA、左前下行枝=LAD、左回旋枝=LCXと呼びます。

Q2.3本の冠動脈は、それぞれ心臓のどの部分に灌流しますか?

右冠動脈は、右心房、右心室、洞結節、房室結節、左心室下壁、下部心室中隔を灌流します。 左前下行枝は、心室中隔のほとんどと、左心室前壁を灌流します。 左回旋枝は、左心室側壁と後壁、および左心房を灌流しています。 冠動脈が走行している心臓の部分に灌流しているので、上図を確認しながら走行をイメージして覚えると記憶に残りやすいと思います!

Q3.それぞれの冠動脈が左心室に灌流する割合は?心筋梗塞で最も重症化しやすいのはどこの閉塞でしょうか?

灌流域の広さは、左前下行枝が左心室のおよそ40%、右冠動脈と左回旋枝がそれぞれおよそ25~35%です。 そのため、左前下行枝が閉塞して生じる前壁中隔梗塞で梗塞領域が大きくなりやすく、重症化しやすいといわれています。

Q4.全身に循環する血液量のうち、冠動脈には約何%が配分されますか?また、運動時は?

冠動脈に分配される血液は心拍出量のおよそ5%で、安静時・運動時ともにその配分は変わらず約5%です。 安静時の心拍出量は約5L/分で、運動時は5倍の約25Lですから、冠動脈に分配される血液量も運動時は約5倍になる計算となります。運動に対応し心臓が頑張るために、血流が必要というわけです。

参考文献)1.日本心臓リハビリテーション学会編:指導士資格認定試験準拠 心臓リハビリテーション必携.2010
2.全部みえる 循環器疾患.成美堂出版.2017

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