【心臓リハビリテーション指導士】資格取得までのSTEP

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ぴんころ
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こんにちは。心臓リハビリテーション指導士のぴんころです。

今回は心臓リハビリテーション指導士試験を取得するまでに必要なことを解説します。

心臓リハビリテーション指導士に興味をお持ちのかた、これから受験を考えておられる方はぜひ参考にしてみてください。

はじめに主なステップをご紹介します。

  • STEP1:心臓リハビリテーション学会に入会
  • STEP2:受験に必要な申請書類、症例報告(10症例)を送付
  • STEP3:指定講習会への参加
  • STEP4:心臓リハビリテーション指導士試験の受験

以下で1つずつ詳しく解説していきます!

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心臓リハビリテーション指導士とは

心臓リハビリテーション指導士は「日本心臓リハビリテーション学会」の認定資格で、2000年から制度が開始されています。

日本心臓リハビリテーション学会の2021年時点での会員数は15,117名、そのうち心臓リハビリテーション指導士の資格取得者は6,628名であり、会員数・資格取得者ともに年々増加しています。

心臓リハビリテーション指導士の役割は、包括的心臓リハビリを通じて循環器疾患の治療」ならびに「再発予防とQOL向上」に貢献することです。

心臓リハビリというと運動をイメージされる方が多いと思いますが、運動だけではなく、食事療法・服薬指導・生活指導など多面的なケアが必要となります。

そのため、多職種での包括的な「チームアプローチが重要であり、心臓リハビリに関する共通認識や知識・用語の共有化が求められるようになったため、心臓リハビリテーション指導士制度が発足されました。資格取得が可能な職種は以下の通りです。

【心臓リハビリテーション資格取得可能な11職種】

医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技士、臨床心理士、作業療法士、健康運動指導士、公認心理師

【STEP1】心リハ学会への加入

心臓リハビリテーション指導士資格取得のために、まず初めにすべきことは「日本心臓リハビリテーション学会への入会」です。

受験申請時に心臓リハビリテーション学会会員であり、申請時の直近2年以上継続して会員であることが必要です。

ぴんころ
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ここが一番時間を要するところなので、受験希望の方はなるべく早い段階で入会することをおすすめします。

入会手続き

日本心臓リハビリテーション学会HP:https://www.jacr.jp/about/

ホームページのトップ画面を下にスクロールして、下図の部分の「ご入会はコチラ」をクリックすると、入会手続きが画面へと移行します。

日本心臓リハビリテーション学会ホームページ

年会費

入会金はなく、年会費のみの支払いとなります。年会費は以下の通りです。

入会後は、学会から年に1度(春頃)年会費の振込用紙が送られてきて、振り込む形式となっています。

医師13,000円
一般(医師以外)8,000円

※紙媒体の学会誌送付を希望されない場合は、それぞれ年会費が2,000円安くなります。(学会誌は会員であればWeb上で閲覧可能です。)

WEB上で会員登録をして、年会費振り込みが確認された月の1日が入会日となります。

会員登録日(入会日)から心臓リハビリテーション指導士受験申請までに直近2年以上継続して会員であることが必要となるため、期間に余裕をもって入会しましょう!(※受験の申請時期は例年3月下旬~4月中旬です)

【STEP2】必要書類の送付

心臓リハビリテーション指導士受験申請時に必要となる書類は、以下の6点です。

必要書類

  1. 申請書(受験・講習会申込書)
  2. 推薦書
  3. 10の症例報告
  4. 11の医療系資格(上述)の免許のコピー
  5. 心リハ指導士研修利用者はその認定証
  6. 受験票用の顔写真2枚

2022年度の心臓リハビリテーション指導士試験募集要項は2022年3月3日に情報が更新され、【申請受付期間:2022年3月28日(月)から2022年4月21日(木)必着】という内容でした。

10症例の症例提示

必要書類の中で、最も大変なのが「症例報告書の作成(10症例)」です。心臓リハビリを実際に行った症例を、1症例につきA4用紙1枚の報告書にまとめます。

この報告書作成には、心臓リハビリテーションに関する基礎知識運動負荷試験等の検査結果に基づいた運動処方栄養指導や生活指導に関する知識などが必要です。事前にこれらについて学習しておくと、スムーズに症例報告書を作成できると思います。【参考:心リハ指導士の研修・症例報告作成までに知っておくべき知識

また、学会HPに「症例報告の書き方」として見本が提示されていますので、それを参考に記載しましょう。

勤務先で心臓リハビリテーションを実施していない方や、心臓リハビリテーションの経験が浅く症例報告書作成に自信がない方は、下記の「心リハ指導士研修制度」というものがあります。心臓リハビリを実施している施設で研修を受けられ、研修中に症例報告書の作成も行います。

心リハ指導士研修制度

指導士資格取得のための条件として「心リハ経験1年以上」という項目があります。

この条件のために、心リハを行っていない施設での指導士資格取得が困難なため、心リハに関して規定のプログラムに従い一定時間研修を行った方に対して、学会から心リハ指導士受験資格を与えるのがこの研修制度の目的です。

度重なるコロナ禍のため2021年度の心リハ研修制度中止となっています。

2022年度の研修制度に関しても、当初3月下旬から募集開始の予定でしたが、現在延期となっているため、研修制度利用をご希望の方は随時学会HPの情報をご確認ください。

私自身、研修制度を利用させていただきましたが、1週間の研修期間の中で非常に多くの知識を学ぶことができたので、とても良い制度だと思います。私の勤務先では、心リハは実施していたもののCPXの設備がなかったため、研修制度でCPXを実際に経験できたことが一番大きな収穫でした。また、研修先の指導者の先生に症例報告書の添削もしていただけたため、とても安心して書類提出することができたのも良かった点だと思います。

【STEP3】講習会への参加

心臓リハビリテーション指導士試験受験には、学会主催の講習会を当該年度に受講していることが必要です。この講習会は、1部・2部があり、下記の講習会を事前に受講していると、一部免除になります。

※2021年現在、一部免除の講習会は以下の2種のみです

①埼玉リハビリテーションセミナー
②運動処方講習会

この講習会は、これまで年1回開催される「日本心臓リハビリテーション学会学術集会」に合わせて実施されていましたが、ここ数年はオンラインで実施されているようです。毎年情報が更新されているため、実際のHP情報をご確認の上、お申込みください。

2022年度講習会1部・2部はオンラインで開催されます。
日程は2022年7月10日(日)午前と午後です。

【STEP4】心リハ指導士試験の受験

ここまでの準備が整ったら、いよいよ試験です!申請書類に不備がなく受験資格が得られた場合、受験票等の書類が学会から送られてきます。

2022年度心リハ指導士試験は2022年8月7日(日)にTFTホール(東京)で開催されます。

しっかりと準備をして、試験に備えましょう!

心臓リハビリテーション指導士試験の合格率

心リハ指導士の過去5回の試験の合格率は以下の通りです。2020年の試験はコロナ渦で中止となり、2021年に合同でオンライン試験が開催されました。

受験人数(名)合格者(名)合格率(%)
2020・2021年1,16788175.5
2019年94869773.5
2018年99459560.7
2017年83155566.8
2016年79551064.2

年によって合格率にバラつきはありますが60~70%の合格率で、年々応募者は増加傾向で、近年はやや合格率が高くなっている印象です。

心リハ指導士の資格更新

心臓リハビリテーション指導士資格取得後は、5年ごとの資格更新が必要です。

5年の期間内に日本心臓リハビリテーション学会(学術集会)に最低1回参加することと、②5年間に認定講習会等に参加し、50単位以上取得していることが資格更新の条件となります。

どの資格にも言えることですが、資格を取得して勉強が終わるのではなく継続が必要です。情報は日々更新されるので、知識もその都度更新していけるように、取得後も研修会等へ参加して資格を更新していきましょう。

心臓リハビリテーション指導士資格取得のまとめ

  • 心リハ指導士資格取得までのステップについてお伝えしました。
  • 実際に受験するまでに行うべきことがたくさんあるため、参考にしていただければ幸いです。
  • 心リハ指導士試験を受験される方が増え、心リハがもっと身近なものになっていくといいなと思っています。
  • 最後までお読みいただきありがとうございました。

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